就活が解禁直後だというのに3/1地点で内定率が8%以上というホラーだか時空の罠が出てきて既にクソゲーの鱗片が見えてきたころだと思います。(ドン引き)
(正確には2/1地点で8.1%です。
(2ページ目)就活解禁でも「レベルの高い学生が全然いない」 ある大手企業人事部のため息 | 文春オンライン)
そんな裏技小技ほぼなんでもアリのクソゲー攻略を考えるこのシリーズその3。今回はグループディスカッション(以下グルディス)です。
グループディスカッション
選考で使われたり使われなかったりする「協調性ごっこ遊び」である。
グルディス全体を通して言えること
グルディスも意識しておくことがいくつかある。
ガチャゲー
たとえば「今から5回ガチャを回して出たキャラでPT組んでボスを倒してね」って言われたら「は?」って思うだろう。
それをするのがグルディスである。
当然だが世の中にはいろんな人間がいる。
不器用ながらもなんとか意見を言える奴、上手に指揮が取れる奴、立ち回りが器用な奴、思い込みが激しくて意味わからんことをいって議論をグチャグチャにする奴、感情論でしか物が言えない奴、頭の中で論理が飛んで何言ってるかわからん奴、自分でもなにがわかってないのかわからないのに「ちょっと待って」って言って議論を止める奴……
多種多様である。
そんな人たちを共に、協調性ごっこをして1つの答えを作っていくのである。無理ゲー臭がプンプンしてくる。
もし運がなかった場合、諦めることを視野に入れることもある。その場で人格の修正をするには時間が足りなすぎる。
全員で通す
運ゲーを説明してからこういうのもなんだけど、グルディスの基本は「全員で選考を通す」だ。1人目立とうとしたり、周りが無能だからって1人暴走すると全員そろって落ちる。まぁ協調性見てるんだから当たり前なんだけど。
どんなメンツであれ、全員で1つの結論を導いていく必要がある。ガチャで爆死しかたらってひねくれずにできることはやっておこう。
各役割の行動考察
難易度高いRPGとかと同じように、グルディスには役割(ロール)がある。
リーダー
バカがしゃしゃり出たりするとgdるロール。
要するに会話を仕切る人。
ディスカッション全体を見て意見を引き出したり、意見をまとめたりする。その性質上意見を出しやすいが、1人で暴走しないように気を付けよう。
発言しない人を指名して「〇〇さんはどうですか?〇〇って意見出ましたけど……」などというと評価が上がりやすい。(多分)
書記
話しながら意見をまとめたり議事録を取ったりする人。
実は結構大事なロールで、これが上手にできていると出ている意見が把握しやすくなるために話が進めやすくなる。できる限り字がキレイな人を指名したいところである。
それとグルディス中は周りがメモを見たがるため、ホワイトボードなど皆が見れるものがある場合は許可を得て積極的に利用していこう。
書記はその役割上、口数が少なくなってしまうので適度に話を聞きだしておくこと。
稀に書記を指名したのに、書記でない人がメモを取り始めるバカやべーやつがいる。その場合は「〇〇さんが書いてるから……」と注意して討論に混ぜよう。
タイムキーパー
そのまま。時間を管理する。グルディス中は時間確認をつい忘れてしまうため、こちらも意外と必須である。
正直誰でもできるが、腕時計を着けている人を指名するのが無難だと思われる。(逆に言えば腕時計を着けていれば「じゃあ俺腕時計あるから時間見とくわ」という流れでタイムキーパーになりやすくなる。多分。)
ただ、タイムキーパーは正直ただ時間を見るだけなのでサボる口実にはならないし口数が減ってもしょうがないわけでもない。当然だが討論に参加しよう。
グルディス開始前に役割が決まっていた場合、グルディス開始直後に「じゃあまず予定だけでも決めておきましょ?〇〇分まで話して5分で結論を出して残りの時間ポスター作る感じでいいですか?」という風にサクッと予定を決めておこう。
話す時間と結論を出す時間を別々にするのがキモだ。
その他
どの役割にも属さなかった人は、意見を出したり聞いたりして討論を加速させるDPSみたいな役割になる(?)
バンバン意見を出したり、ある時は意見に耳を傾けてみたりして討論を盛り上げよう。場合によっては役割がこなしていない仕事を受け持ったりして補助もする必要がある。
たとえばリーダーが口数少ない人から意見を聞きだしていなかったら代わりに聞いてみたり、「〇〇さんは××学部だってさっき聞きましたけど、××分野の面から見て今の□□って意見どうですか?」とリーダーとは切り口を変えて聞き出したりすること。
対立する内容は難しい
グルディスの討論内容は当然企業によって分かれてくるが、簡単なものと難しいものにはある程度特徴がある。
- 基本的に同意で進むグルディスは大体確認で進むから簡単
- システムを構築する系は、詳しい人が程よくいると楽だが多すぎると拘りが強くなって時間がかかるし、少ないと全員が探り探りになるからこれも時間がかかる
- 「3つの案から1つを選んでください」など、どう考えても対立する内容は討論が難しくなる
1つ目と3つ目について話そう。
合意で進むグルディスが難しいわけがない
合意で進む内容とは、たとえば「チームワークとは何か(やったことないけどありそう)」とか「課題をこなすために必要なこととはなにか(N〇〇〇〇〇〇S〇)」とか討論する時にただただ要素をあげていくだけになる内容である。
もし討論内容が上にあげた内容だった場合「〇〇だよね」「わかる」で話がどんどん進んでいくのだ。この手の内容の場合は基本的に自身の体験談をそれぞれあげていくんだけど、人の体験談は否定する方が難しいよね……。
当たり前体操だけど、グルディスの選考に進む人たちは議論がしたいわけではなくて選考を通したいから選考に来ている。
つまり、余計な議論をしたくないのはみんな一緒なのである。だから、この手の内容は荒れることなく平和に進んでいく。
1つを選ぶのは時間のわりに考えることが多い
複数から1つを選ぶタイプの内容は「意見の構築」と「相手の否定」を並列して考える必要がある。仮にこちらの意見が折れるにしても、簡単に折れてしまうとどう評価されるか分かったものではない。
この手の内容は高確率で討論が荒れる。2つから1つ(賛成・反対を討論するものも含む)を選ぶ場合はまだ舞えるが、3つ以上になると気をつかうことも増えてくるために非常にめんどくさい。
たとえば
「折れたほうがいいくらい追い詰められたのに、負けん気が発動して折れてくれない」「三段論法の真ん中が抜け落ちたまま主張するせいで、何が言いいたいのかわからない」
「思い込み・感情論で論理を捻じ曲げてくる」
みたいなことが起こるとかなり面倒になる。
これを引いてしまったら最後、祈るしかない。
逆に言えば、そういうムーブをすると非常に迷惑なので覚えておこう。グルディス中には定期的に冷静になってみるといい。
個人的に一番難しかったのは「3つの案から1つを選んでポスター発表をする。制限時間50分(ア〇〇〇〇ム〇〇〇ズ)」だった。時間配分できねぇよ。(案の定「負けず嫌い野郎」を引いて落ちました)
グルディスを通すいくつかのコツ
グルディスは個人的にはどっちかというと得意な部類なのもあって、ガチャで外した時以外は特に愚痴はない。その代わりいくつかコツを紹介しておく。
選考が始まる前にひとまず全員と挨拶を済ませておく
学校とかで、朝挨拶したクラスメイトと挨拶しなかったクラスメイトだと話しかけやすさに若干差がある。逆に挨拶してきた人と挨拶してこなかった人を比較しても、挨拶してきた人の方がその日話しかけやすいだろう。(多分)
グルディスはとにかく全員に口を開いてもらう必要がある。
口を開いてもらいやすくするための第一歩として、選考が始まる前に「今日はよろしくお願いしまーす」となるべく笑顔で挨拶してコミュニケーションの門を開けておくといい。
話せる人なら、そこから「どっから来ました?」だの「今日あっついですよねー」だの当たり障りのない会話を広げておくこと。この場合、県がバラバラだと地方トークが地味に話を広げやすいのでレパートリーを確保しておこう。
就活中はいろんな人に出会う。自分で靴磨きをする人、「弾きたい曲があるから」と自分でオーケストラを立ち上げる人、地方ラジオでDJをしている人、某有名Vtuberのデザインをした絵師……
そういう人がいたら色々聞いてみたりして、そこから話を広げてみるといいかもしれない(本人が嫌がらない範囲で)
選考開始前までにできるなら役割も決めておく
始まる前に最低でも「仕切り(リーダー)」「筆記」「タイムキーパー」は決めておくと有利である。(これに加えて「仕切り補助(サブリーダー)」「賑やかし(モチベータ)」が追加されるくらい。この2つの役割は並列してこなしてもいい)
これは別にグルディスが始まってからでなくても、事前に打ち合わせて決めてしまえばいい。事前に決まれば時間の節約になるため、可能であれば決めておこう。
以上。次回はクソゲー中のクソゲー、面接の話。