湯の者ことぽか旦那、下呂温泉に降り立つ。あと、ちょっとだけ高山にも寄った。
そんな記録です。
いくぞ下呂美月!!!!
きっかけ
去年の年末あたりに「こんなクソ寒いときだからこそ無謀にも北海道行きたいみたいなところあるよな」と言い出したのが大元のきっかけ。
まだ復興割は続いてたしね。
しかし、度重なる大雪のニュース、ホワイトアウトして15m先さえ見えない……と、雪がいつも以上に猛威を振るってしまい北海道(の一部)が危険地帯と化してしまった。
んで親から「頼むから辞めてくれ」と言わんばかりの説得を受けて諦めた。
親から後ろ指刺されながら旅行行くのもねぇ?気が引けるし。
でもせっかく高まった旅行欲、どこかで発散してぇ……。
と思って目をつけたのが下呂温泉だ。理由は3つ。
- アクセスが楽(愛知からならワイドビュー飛騨で1本)
- 温泉が好きと言っておきながらまだ行ったことがなかった
- 単純に下呂の温泉むすめ「下呂美月」がお気に入りだった
ということで下呂温泉一人旅が決定した。
ちなみに一人旅は人生初だ。興味は前からあったけどね。
(就活で行った東京と大阪は当然ノーカンで)
準備とか情報収集とか
情報に関しては普通にイコットで収集した。(あのサイトは金もらってバイトが書いた感が妙に否めないが)
その場所の基本的な情報とGoogleマップを駆使したところ「なんだ歩いて回れるじゃないか」という結論。
よって観光の基本的な方針は
「食う。歩く。温泉入る。」
になった。単純すぎる。
下呂温泉には「湯めぐり手形」というアイテムがある。
これは指定されたいくつかの日帰り温泉の内、三ヶ所選んで入れるアイテムだ。
(ちなみに発祥は黒川温泉である)
しかもお値段税込み1,300円。日帰り温泉の相場は安く見ても800円くらいなのを考えても非常にお買い得である。しかも有効期限は半年だ。最悪次の季節に持ち込める。
よって下呂温泉観光は、ここでチョイスした三ヶ所の日帰り風呂を軸に予定とルートを組み立てた。
だが、旅行日程を組むとどうも1泊2日では余裕がない。そこで「格安ホテルで1泊、いいホテルで1泊」という親がよく使う手段を採用。
初日は観光に重点を絞って、夜は地元の居酒屋で美味い飯食って手形で温泉。
2日目は手形を駆使しながら食い歩き、ホテルで1泊。
最終日は予備日として土産を買うのみにして、残った時間は高山観光。
という形になった。結果としてややミスはあったものの成功したと自負している。
早速振り返ろう。
初日
往復移動は新幹線の自由席だから、ぶっちゃけ何時に乗ろうが構わない。
というわけで、昼前に下呂着できるように新幹線に乗った。BGMは当然温泉むすめで手元には温泉むすめの小説。
バリバリ温泉旅行ムードである。
つーかワイドビューひだ、車両にWiFi搭載とか最近のWiFi対応は思ったよりも早いな……。
そんなこんなで下呂に到着。
テーマパークに来たみたいだぜ
テンション上がるなぁ〜
パッと見「意外と落ち着いてる」と言った感じだった。もっと建物がいっぱいたっててガヤガヤしてるものかと思ったし、改札はおっちゃんが手で切符切ってたし。
服が入ってるでかいバッグをコインロッカーにぶち込んで昼飯。
移動中温泉まんじゅう食ってテンション上がった。
温泉まんじゅうを食べた場所は千寿堂幸田店という店だった。焼きたてのとちの実せんべいも試食してもらったけど、とちの実せんべいって焼きたてだと柔らかいんだな。
昼飯は奥飛騨の郷土料理「鶏ちゃん」である。早速事前に調べた「飛騨や」さんに足を運んだら……。
「すいませ〜ん鶏ちゃん売り切れなんです」
(ゆっくりボイス)ここでタイマーストップ!計画頓挫RTA、タイムは2時間半!(多分)
完走した感想ですが(様式美)
……じゃない。つーか早い。計画頓挫が早すぎる。
というかもう胃袋が鶏ちゃんモードだったのに、ここからまた店を選び直す必要があるのか。
調べ直したところ、そこから30分歩いたところに「杉の子」と呼ばれる鶏ちゃんの店があるらしい。
杉の子自体は以前から記憶はしていたが「徒歩30分はなぁ……」と思ってスルーしていた。
だが気付いた。自分はオタクだからか歩くのが早いらしく、Googleが30分といった道は20分で移動出来る男だ。往復40分+昼飯の時間なら若干のミス程度で許せる。
しかもこの旅は一人旅。他のペースに合わせる必要は、ない。
これは行くしかない。昼飯は杉の子で鶏ちゃんになった。
鶏ちゃん。うめぇ……。この若干甘辛い味噌ダレ、鶏肉、そしてタレがしっかり染みた焼きそば……飽きない味だ……。
鶏ちゃんに満足しながら20分歩いて温泉街に戻った。計画頓挫によるショックはもうなくなっていた。
温泉街に戻るついでに湯めぐり手形を確保。
この手形、自立するクソデカ将棋の駒みたいなやつになっている。
これを置いて写真を撮ることで「その人が撮った」という妙なリアリティを出したかったのだ。
ただの写真だとなんか観光パンフの下位互換みたいな写真になるし、オタク一人旅だから自撮りは論外。
だがこの湯めぐり手形を置けばそれだけで人為的な感じが出て、その写真にリアリティが生まれる。という理屈なわけだ。
できれば食い歩きもしたかったけど、まだ日曜だから人が多いのなんの……。
ということでとりあえず足湯と観光地を巡った。
足湯は気づいたらコンプリートしていた。個人的には田の神の足湯の温度が激熱で印象に残っている。
それと温泉博物館にも寄った。
せっかく自分もぽか旦那になったんだし、ある程度知識は蓄えておこうという謎の意識の表れだ。
ここで助かったのは、温泉博物館の入場券に+100円すれば近くの白鷺の湯の入場券もついてきたことだ。
白鷺の湯はやや小さい浴槽が一つだけの小さい公衆浴場で入場料もたしか500円弱で特に寄る予定もなかったが、100円になるのはアドだ。迷わず買った。
いつ入るのか全く検討しなかったのは今思えば完全にバカだと思うがな!
温泉博物館は結構勉強になった。温泉が湧くロジックとか温泉に住む生き物とか文化レベルの付き合い方とか。いくつか温泉回った後にもう一回訪れるとまた楽しいのかも。
それと飲泉用のカップを紹介してる展示で、白骨温泉だけ唯一蓋付きの普通に市販されている水筒で笑ってしまった。
白骨朋依、お前……だから温泉の入った水筒持ってたんだな……。
その後合掌村にも行った。長い滑り台を外人の方が
「Fooooooooooooooo!!」
と興奮して滑ってた光景はかなり印象に残っている。
それと人形劇で使う無数の人形を展示してる場所も見たが……
いや、こわっ。人形協会には大変申し訳ないがやっぱ日本人形怖いわ。
しかもこの時は周りに他の人はおらず自分一人。時刻は夕方。怖いわ。ホラゲーでも始まるんか?
帰りに不思議な力でドア開かなくなったらどうしよう……。とか考えてた。
その他にも下呂温泉のメインストリートや「有馬、草津、下呂はいいぞ」と言い残した林羅山さんの像を押さえつつ初日のホテルへと向かった。
初日のホテルは「ゲローバルホステル」というホステルだ。
初日の温泉は手形を使って「望川館」で確定だったのもあって、この日は「布団があればそれでいい」という考えからここを選んだ。あと安く済ませたかった。
ちなみに個室で4,000円。部屋にはベッドとコンセントしかないが、共用スペースにテレビとかキッチンとかが置いてある感じ。
望みとほぼ一致している。ホステルは初めて使ったがこれはアリだな……。
オーナーは若い男性で、初下呂の自分に色々情報提供をしてくれた。
(おかげでいくつかミスが発覚して修正できた)
夜は自分の熱い温泉むすめのプレゼンを聞いてくれた。
サンキュー兄さん。今度は声だけ聞いて温泉むすめ当てれるようにするからな……。
そんなこんなで夕飯。事前にレビューを駆使して「樽や」に決まった。
レビュー通りその時の食材で会席を作ってくれる「おすすめ会席」を迷わず注文した。
2日目のことを考えて酒は飲まなかったら(……?)みたいな顔された。
その日は予約で満席なのにも関わらず、キッチン1人:ホール2人という飲食アルバイト経験者の心臓がキュッて締まっちゃいかねない少数編成によって料理が出るのがだいぶ遅くなっていた。
鉄腕DASHみながら時間つぶしたからそんなに苦ではなかったけど。
料理は普通においしかった。人生で初めて白子を食べたんだけど(食わず嫌いで避けてた)よくグルメ番組でいう「クリーミー」の意味がよくわかった。美味いなこれ。
「味覚は経験によって育つ」というのが持論だけど、最初に食べた白子がちゃんと美味しい白子でよかった。
ちなみに「岐阜なのに海鮮物?」と思った鋭い人、ここは富山で捕れた海鮮物を仕入れているとのことだから安心してほしい(何を)
夕飯を食い終えて、ついに初の下呂温泉である。
場所は望川館(ぼうせんかん)
手形に対応している宿としては珍しく18-20時でも入れるのが特徴だ。
下呂温泉は無色透明。単純アルカリ性(雑に説明すると重曹が溶けているのと大体一緒と思ってもらえればいい)が肌の老廃物を溶かして肌がすべすべになるというロジックだ。
恩恵を最大限に受けたいのであれば、温泉あがってすぐに保湿クリームを塗るといい。
また下呂温泉は集中管理をしているため、旅館協同組合に加入している宿であればどこでも同じ泉質が楽しめる。(多分)
つまり下呂温泉の選び方は「外からの景色」と「温泉の温度」で選ぶといいってことになる。(保証なし)
んで望川館は露天風呂の浴槽が横に広く、沸き口から遠くに離れればいい感じのぬるさになっていたから無限に入れた。
ただ、線路に近いから電車の音がうるさい。夜にここを選んだのは正解だったかもしれん。
そんなこんなで初日終了。
2日目
2日目の主なやることは湯めぐり手形を使って残り2箇所の日帰り温泉を廻ることと、下呂温泉の食べ歩きグルメをできる限り制覇すること。
ゲローバルホステルには朝食がないため、起きて30分でチェックアウトをして早々に離脱。
無料で入れる柵のない開放感あふれる混浴こと噴泉地で足湯をしつつ、予定の調節と開店時間の確認をする。
(ちなみに噴泉地は水着の着用が義務付けられている。だがそこまでして入浴する人は地元民くらいしかいないっぽいので、基本的に観光客は足湯として利用する)
偶然にも割引で入手できた白鷺の湯は朝風呂に回し、白鷺の湯の開店時間である10時まで食い歩きで時間をつぶすことになった。
さすが月曜。人がいねぇ。
前日は店の半周を埋めるくらい行列ができていたGERO GERO みるくスタンドも、オープン直後は自分一人。ありがたく「飛騨りんご牛乳(アップルパイ風味)」をいただいた。
ここはイコットには載ってなかったが、ここ最近インスタで熱いグルメだ。スコーンのスティックみたいなものを牛乳に浸して頂く。
うーーーん。美味い!牛乳の味と林檎の風味が濃いままバランス取れてる!朝食にピッタリ!
次に訪れたのはゆあみ屋。店内に足湯があって、名物はソフトクリームに温泉卵を乗せた温玉ソフトである。
「ん?」と思った方。
俺もそう思った。
温泉卵にソフトクリームとコーン。少しだけ狂ってる。
だが不思議と言葉にできない美味さがある。一度食べてみることを勧める。
次に訪れたのは、飛騨牛の炙り寿司が食える湯島庵だ。ここも前日は笑っちゃうくらい人が並んでいたが、開店すぐの凸だったためにほぼ並ばずに食えた。
食べ比べ三点盛りで900円。
飛騨牛、いつ食ってもうめぇなぁ!!
朝風呂の白鷺の湯にも入り、昼飯の時間になった。
昼飯はトマト丼。下呂の名産であるトマトをガッツリ使った丼ぶりである。
場所は市役所の前にある「宴蔵」さん。こちらも余裕の開店凸。
実は自分トマトって「食えることには食えるんだけど進んで食べるほど好きじゃない」って感じだったけど、下呂のトマトは食べやすい甘さでガツガツ食べれた。
昼飯を終えてここからが忙しい。
11:30-13:00の間に下呂観光ホテル本館
13:00-13:30の間に湯之島館
ホテル間は徒歩30分、高低差90m。地味に余裕がない。
いやまぁそうなるように予定組んだのは自分だけど、高い所の露天風呂だったら景色いいじゃん……?両方行きたいじゃん?
トマト丼を食べ終え、コンビニで水分を確保していざプチプチ登山が始まった。
予定では「下呂はちょっと涼しいから徒歩で移動するには快適だろう」と思ってた。しかしこの日の下呂は日差しが強く、余裕で上着がいらないほどだった。
そして最初の行先である下呂観光ホテル本館、
坂の勾配がキツイぃ!(千鳥ノブ)
思った以上に坂がキツイ。しかもテンション上がりまくって無謀にも坂を上りながらイプシロン進化論を熱唱するという愚行に出た結果、息が上がりまくった。周りに人がいなかったからつい歌いたくなった。
そんなこんなで到着。下呂観光ホテル本館の女将さんに「歩いて登ってきましたか?」と聞かれてしまい、少し恥ずかしい思いもした。
下呂観光ホテル本館の温泉はとにかく温泉街の展望がピカイチであり、場所によっては自然に囲まれた場所もあってトビの鳴き声(ピーヒョロロロロ……)が聞こえたのも唯一ここだけだった。
(温泉でトビの声聞こえるとなんかすごい落ち着かない?)
というかちょっと入って出ただけだけど下呂観光ホテル本館、次下呂に来るとしたらここに泊まりたいと思わせるパワーがあった。
次下呂来たらここ泊まろうかしら。
そんな下呂観光ホテル本館を離れ、次に向かうのは湯之島館。
湯之島館は登録有形文化財になるほど歴史ある旅館で数々の著名人も宿泊するほどの高ランクな旅館だ。
下呂大橋を渡るときに山の上の方に
湯 之 島 館
とデカ看板を見た時からすでに気分は高揚してた。
下呂観光ホテル本館の山を下り、湯之島館の山を登り始めた。
このころには食べ歩きで行った店が、前日ほどではなかったが満員でビックリ。月曜でも人結構いるんだな……。
やや勾配のある道を歩き、湯之島館に到着。
もうすでに入り口から圧倒的なタダモノじゃない感があふれている。こんなところに自分みたいなオタクが足を踏み入れていいのか?いやまぁ行くんですけど。
ちなみにロビーで「これ~年に作られた~万円の~だからロビーで預かってもらえますか?」というマダムがいた。(具体的には聞こえなかったけど要は「かなり古い鑑定品だからロビーで預かってくれ」という感じだった)
あれ、包んである箱(紙?)に書いてある文字がどう見ても現代日本語ではなかったけどあれなんだったんだろう……結局なんだったかわからんかったけど……気になる……。
湯之島館の温泉は、露天の雰囲気作りが見事だった。
ただ山の上ということで期待していた景色に関しては、建物に遮られてほぼ見えなかった。(ただ湯之島館は客室風呂や貸切風呂も豊富なため、ここだけで景色をあきらめるのは早計である)
この2つから湯之島館は宿泊して夜入るのが一番よいかもしれない。個人的に覚えておこう。
ちなみにこの地点で13:15分ごろ、太陽が昇ってきたのもあって風呂がめっちゃ熱かった。
これで、湯めぐり手形の三か所を制覇。チェックインの時間までだらだら残りの観光だ。
湯之島館のすぐ近くに温泉寺という寺がある。下呂に伝わる白鷺伝説に出てきた薬師如来様を祀る寺だ。昔の人は湯治をするときにここにもお参りして効果が出るように祈ったそうな。
(湯治とは温泉成分で治療すること。今でも温泉成分が十分なところは湯治温泉として使われている場所がある)
そして効果が最大限に出るようにすがりたかったのか、温泉寺本堂の柱には江戸時代の人が墨で書いたラクガキが残っている。
ラクガキといっても現代のような「サイコー(笑)」みたいな軽いものではなく名前とか住所とか治してほしい箇所とかを柱にラクガキしている。
(墨の成分で時間がたつにつれ柱に浮かび上がるようになったため、現代でも確認ができる)
そんな温泉寺から昔の人が湯治をどれだけ頼りにしていたかという必死さを感じたところで温泉街に戻った。
時間調整も兼ねて温玉ソフトを食べたゆあみ屋に戻り、もう一つの名物であるほんわかプリンを食べた。これは要するに温泉であっためたプリンである。
「ソフトクリームに温泉卵」の次は「あっためたプリン」だぁ!?どんだけここは攻めた商品開発すれば気が済むんだ大体あっためたプリンがうまいわk
うまぁコレェ!!
カスタードがあったかいお陰で、甘さがより際立っている!そしてこの舌ざわりでこの温度感……最高……。
というか我々日本人は元から湯豆腐とかでこの手の食感には慣れているわ。
と、舌鼓を打ったところで2日目の旅館へと向かった。
2日目の旅館はそう。水明館である。
水明館ももはや説明するまでもないレベルで湯之島館と同じくらい歴史がある旅館であり、豊富な露天風呂、美味い飯、利便性の高いアクセスと至れり尽くせりな旅館である。
水明館は意外にもインターネットとメールがあれば予約が完了できる。温泉地のIT化も案外進んでいるんだなぁと感じてシングルを確保した。
朝夕飯がついて17,300円。クオリティの高さを考えるとこの値段はやや安いのではないか?時期的なものもあるけど。
まぁ一番安い方法はカップルでダブル予約して割り勘だがな!クソッ!
チェックインして昼寝をしてから夕飯。このチェックインしてから飯までのダラダラした時間が地味に好きである。
水明館の夕飯はコース料理だったが
圧倒的に犯罪的だっ・・・!うますぎるっ・・・・!
使用ツール:福本語翻訳
もしかして下呂市に夕飯向けの飲食店が少ないのは水明館を始めとした旅館が軒並み飯のクオリティが高く、片っ端から駆逐されていったからなのではないか?と理解させるほどだった。(詳しく調べてないから真偽は何とも言えないけど)
それとここで飛騨牛が出ることを予想して、食い歩きで遭遇した飛騨牛の串焼きをすべてスルーして正解だった。どう考えてもここの飛騨牛のステーキがトップクラスに美味いに決まってる。
ちなみに1人での宿泊だったから、食い終わったらすぐに皿が下げられてすぐに次の料理が出てきた。(複数人だとどうしても遅い人に合わせる必要がある)
ここは喜ぶべきなのか悲しむべきなのかはわからない。
水明館の高クオリティのコース料理に感銘を受けて部屋に戻り、なんだかんだで習慣になっているネプリーグを見てから温泉。
水明館の温泉、最高じゃないわけがないんだよなぁ……。
夜に入った野天風呂、3日目の朝に入った下留の湯。
どちらも豊富な湯量だったから腕も足も広げても全く問題ないし、その広さからちゃんと熱い所もぬるい所も確保されていた。(下留の湯はちゃんと湯の温度ごとに区切られていた。最高。)
ただ、自分は夜の温泉に入るときに星空を見上げて流れ星を探す習慣がある。流れ星が見えるかどうかは当然ながら天気などの運もあるが、露天風呂の照明が強いとそもそも星空が見えないのだ。
(ちなみに流れ星が見つかる体感の確率は10%くらい。流星群の季節は星空が眺めればほぼ確実に見れる。露天風呂に入りながら天体観測をする贅沢感は正直もっと広まっていい。)
夜に入った野天風呂、明かりが全体的に強くて星が見にくかった。飲食店みたいに法律によって明るさの制限があるのかどうかは知らないが、もう少し照明は絞ってもいいと思う。
まぁこれは完全に個人の好みの話なんだけどね。
3日目
さっきもチラッと話したが朝風呂はヒノキを主体にした木造感あふれる「下留の湯」だ。38℃, 41℃, 42℃で区分けされている。
寝起きは頭がボーッとしてるから刺激が少ない順にダラダラ入れてよかった。贅沢な目覚め方だ……。
時間は30分程度しか確保していなかったが、50分くらい入れるくらい居心地の良さがある。出るときは後ろ髪引かれる思いだった。次来るときは気をつけよう。
最終日、水明館の朝ごはんはバイキングだ。看板メニューとして出てて、かつレビューでも好評だったフレンチトーストが非常に美味かった。
隣の女子旅グループは「ハチミツ派かメープル派か」で意見が分かれているほどに、なにをかけるか迷うが自分は贅沢にも両方を選んだ。
また、朝食バイキングではトマトジュースが振る舞われていた。
なるほど。ここで宣伝をしてお土産として買わせる算段だな?そんな手には引っかからないz
お土産としてトマトジュースを確保した。
それ以外にも濃厚な牛乳、絞ってそのまま出したんじゃねぇかと言わんばかりのリンゴジュース、どれも美味しかった。
朝食後に少し予定を確認してチェックアウト。受付の兄さんのまぶしい笑顔を見て「さすが接客のプロ……」と思ったのが今でも印象深い。
トータルで水明館は全体的にクオリティが高く下呂温泉に来たらここ一択なのではと思わせるほどだった。また行きたいなぁ。
最終日は無計画高山観光である。お土産を確保し、下呂駅へと向かった。
駅に着いてから気づいたけど、外人さんが多い。チラホラいるなぁ程度には思っていたけど、下呂駅は「ここは外国か?」と思うほどに外人さんでいっぱいだった。
電車に乗り高山へ。大体40分くらいの道中はこの記事を書いて時間つぶししてた。
電車に降りて服が入ってるカバンをコインロッカーにぶち込んでまず向かったのは、そう、セガワールド高山である。
チュウニズムの県外遠征称号を回収するために岐阜のゲーセンにできれば行きたいと思っていた。しかし下呂にはなかったが高山にはあったのだ。
高山に来た理由の4割がこれである。
さて、高山の話をする前にそもそもである「高山という場所」について話そう。
高山は、東海ローカルのニュース番組で度々お天気中継されることでおなじみの場所だ。
「高山で雪が積もるとみんながスタットレスタイヤの交換を始める」と愛知では有名である(らしい)
ちなみに、スタッドレスタイヤへの交換は慣らすことも考えると雪が降る大体一か月前に交換するのが望ましいとされている。高山で雪が降るタイミングはおおよそ名古屋で雪が降る一か月前なので、実は「高山で雪が降ったらスタッドレスに交換」というのは理にかなっている。
愛知県民がそれを知っていてやっているのかどうかは知らないが。
高山の町並みは「小京都」と呼ばれるくらい古風な作りが見られる街だ。
(この「小京都」って呼び方は京都の下位互換な感じがするからやめた方がいいと思うのだが)
セガワールド高山で「岐阜勢」の称号を回収したのち、昼ご飯を駅前軒の伝真ラーメンで済ませた。チャーシューが単行本くらい分厚かった。
ラーメンでスタミナを補充して観光案内所で地図をもらって、いざ高山観光の始まりである。
最初に向かったのは櫻山八幡宮。高山の温泉むすめ高山匠美がどこの鳥居から社渡りをしているか特定するためだ。でかい鳥居があると聞いてとりあえず選んだ場所だ。
いやデカイとは聞いていた。
デカすぎなんだよなぁ……。
なんだこのデカさ?でかっ。
いやほんとデカいな(語彙力0)
というかなんで鳥居によってそんな大きさが顕著なんだ?見栄か?調べてもよくわかんねぇし……まだまだ知ってそうで知らん事ってあるな……。
櫻山八幡宮でお参りを済ませ、高山を回って次に向かったのは飛騨高山まちの博物館。なんと入場無料。
あまり土地の歴史に目を向けていなかったため、これはいい機会だと足を踏み入れた。
……って金森長近さん!?金森長近さんじゃん!
説明しよう!金森長近さんとは
せっかくなので、ゆのこれの地理クイズを真面目に調べる その最後(九州、四国、北海道、中部、中国地方) - 夜空に瞬く白糸
の記事においてネタがなくなったために調べて出てきた、変節を繰り返して生きのびた結果76歳で関ケ原の戦いに参加したトンデモ爺さんである!
そうだった。金森長近さんって高山城に居城してた人だったわ。
まさかあの時の調査がこんな形で返ってくるとはな……。
そんな金森長近さんとのエンカウントにちょっと喜びつつ博物館を後にした。
高山の小京都で古風な街並みを探索。やたら人が多かったしここでも飛騨牛の握りで行列ができてた。飛騨牛の握りずしブームなんだな……。まぁ確かに飲食店で飛騨牛食おうと思うと金吹き飛ぶしなぁ。
金森長近さんを調べたとき城山公園のことについて書いていたことを思い出し、折角なので城山公園に向かったのだが……。
なんだこれ。登山道か?熊注意の看板まで出てるし。
さっきの古民家道から歩いて20分ちょいやぞ?
そりゃ高山の温泉むすめの高山匠美ちゃんも飛騨山脈駆け回るくらい足腰強くなりますわ……。
城山公園は高山城の跡地らしく、跡地になにかを建てたわけではないのでただの山なのである。森林浴には持って来いだが、道理で人もいないわけだ……。
ふもとの公園の金森長近像を写真に収め、城山公園を後にした。
高山、岐阜に来るとなんだかんだみんなが寄る街だけあって見どころは多かった。温泉があるのは知らんかったし今度は温泉にも入りたいところだ。
高山に別れを告げ、愛知に向かう新幹線に乗って30分後……
事件は突然起きた。
【お知らせ】
— 「温泉むすめ」公式 (@onsen_musume_jp) February 26, 2019
飛騨・高山観光コンベンション協会に高山匠美の等身大パネルを設置!さらに現地限定の缶バッチも販売開始!https://t.co/Kz6ltyyYhV
飛騨高山の観光協会さんで高山匠美役の花守ゆみりさんのサイン入り等身大パネルの設置と限定缶バッチの販売が始まりました!#温泉むすめ #温むす pic.twitter.com/oZ8aXfhMRO
自分が前を通りかかった高山観光コンベンション協会に、高山匠美の等身大パネルが設置されたのである。
だが告知したのが夕方というのもあって気づいたときには新幹線の中。
もう遅い。
エンバウンドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!(魂の叫び)
今度からそういう告知は昼までに済ませよう?な?ぽかお兄さんとの約束だぞ?いや夕方にやっとパネル持って来れたんだったら申し訳ないんだけどね?
あ、それと下呂のお土産に栃の実せんべいも買いました。これは下呂に行くことを決定した地点で決まっていたことである。理由は……
>> 好きなもの:栃の実せんべい <<
以上。
関連リンク
下呂温泉に行く動機となった温泉むすめとは >>
下呂美月が所属しているSPRiNGSのキャラ紹介 >>
つい山登ってる途中でも歌いたくなるイプシロン進化論の曲紹介 >>